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昨日の続きになるが、sbとおよそ同時期に発売された“TRANSWORLD SKATEBOARDING(JAPAN)”。 こちらはアメリカが本家で昔はアメリカ版の翻訳なども多くあったようだが、最近は国内のSK8事情を多く取り上げている。 表紙を見て分かるように今号のメインは“石沢彰”氏の特集がメインになっている。 見た目も若く見える彼は実は俺より2〜3歳ほど年上で40歳手前。 初めて石沢君を見たのは十数年前になる。 当時の一般論ではすでに最先端の技をやるような年齢ではない。 だが、彼は最先端のトリックをガンガン決めている上に見た目も若い為、確実に俺よりも年下だと思い込んでいたのだが、その後年齢を聞いてビックリ。 そこから十数年経った今も彼は何も変わらずSK8しモチベーションを維持し続けている。 ある意味、自分自身と何かしら近い部分があるのだろうという推測をもとに、そんな彼にずっと興味があったので今回のインタビューは嬉しい限り。 昨日と同じくトリック云々ではなく、そんな彼の“人”としての部分に興味がある人は是非チェックしてほしい一冊。
さておき今回の更新が昨日の続きのようになったのには実は理由がある。 sbの俺のインタビューを読んでくれた人なら分かるが、「外国のSK8シーンを追いかけるのではなく、オリジナルスタイルを創り逆に外国人に凄いと思わせればいい!!」というような事を述べているのだが、まさにその証明かのような記事が偶然の同時期にこのトランスワールドに載っていたのだ。 それは、何回か前にこのコーナーでもお伝えした“willy santos ”の時にも書いている様に、アメリカの有名なスケーター二人が日本を回っていて大阪にも来た。 そのツアー時にインタビューを受けたようだが「最後に一言!」との問いに二人ともが「大阪のアメリカ村の三角公園のスケーター」が良かったと褒めてくれている。 そういえば確かに「見た事もないトリックを見たので盗ませてもらいアメリカに帰って練習する。」と言ってはいたが社交辞令かなくらいにしか思っていなかった。 が、こうして彼らのインタビューを読むとアイディア一つで日本人がアメリカ人のスケーターに影響を与える事も可能だという事が証明されたのではないだろうか。 こちらもsbと併せてチェックしてみて欲しい。
さらに、なんとあのダル氏が現在発売中の“SAMURAI(サムライマガジン)”にデビューをはたした。 ダルの身近な人間ではない人物が文章を書いているはずに関わらず、とにかく文章が的を得ていて最高に面白かった。 雑誌効果とは恐ろしい物でたったこの数日の間に見ず知らずのスケーターが“さし(誌面をチェック!!)”をしている目撃談が多発!! まさに危険度200%越えは必至、といった感じなのだが、ここで良く考えて欲しい。 雑誌自体が年間12冊しか出ないという事は、そのページに出られるのも何万人というスケーターの中で年間たった12人という狭き門。 それを夢み日々練習に明け暮れている若いスケーターの事が目に浮かぶ。
大丈夫かダル? お前は本当にそれでいいのかダル? お前はどこから来て、どこへ行こうとしているのだ?
どちらにしても、三角公園が日本の首都になる日はそう遠くないだろう。
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Date: 2009/06/20(土)
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sb(skateboard journal)という日本のSK8誌があり、少し前に最新号が発売された。 国内ではSK8誌はあまり種類がないのが現状だが、各誌それぞれの色がある。 特に今回のsbはインタビューイシューといった感じで読み物がメインになっていて(sk8雑誌は技の写真を押し出す事が多い)かなり独自性のある一冊になっていると思う。 インタビューを受けているのは国内外問わずの人選で、数人は第一線で活躍している現役選手なのだが、その中でインタビューを受けていたニック・ジェンスンはFOS(俺のスポンサーであるHEROINのボス)の友人でもある為、ロンドンで会った事もある。 その時はSK8スタイルが全然違う事もあり少ししか話もしなかったが、インタビューを読むと今のSK8シーンでのポップアートに対する考え方が少し俺に近い物を感じたりして少しビックリ。 今号の面白い所はそれら現役選手以外の人選がカルチャー的側面というか、SK8が先ではなく“人”ありきで、その人の個性を前提にスケートに対する関わり方を捉えた感じで年齢も問わずになっている。 今回、その中の一人に俺も選ばれ写真も合せ計4ページのインタビューを受けているのだが、インタビュアーが昔からの友人でCOLORCODEでも仲間のアメリカンというニックネームを持ったスケーター。 そういう事もあり、日常会話の感じの関西弁で口語調なインタビューを自身で読んでみると違和感を感じつつも、内容的には伝えたい事がほぼちゃんと伝わっているのでWHATEVERに興味がある人には是非読んで貰いたい一冊。 また、後日になるけどページの都合で伝えきれなかった部分に関しては補足の画像とテキストを合せたコンテンツにしてこのサイトに上げようと考えているので興味のある人はもう少し待っていて下さい。 後、俺意外にインタビューを受けているのがWHATEVERとコラボリストバンドも出しているT19のボスのオーさん。 勿論、凄い人だと知っていたからこそのやりがいのあるコラボだったけど、あらためてインタビュー等で深く知ると凄さを再認識させられる。 その他には、REALの社長のジム・シーボーのインタビューも興味深い事はもちろんだが彼の写真がめちゃくちゃ気に入った。 まるで映画のワンシーンか何かの様。 こういう感じの写真をチョイスするあたりのSK8誌であるはずのsbの物創りのセンスは作り手が紙媒体である事をちゃんと意識しているところもうかがわせ、意味、意義を感じさせられる。 後、気がついて面白かったのは、特に決められたコンセプトの中でインタビューしているわけでもないはずなのに、俺自身は勿論、多くの人のインタビューで「D.I.Y.」というキーワードが出てくる。 事後結果としてこうなったのはsbのセンスの一つなのだろう。 そういえば最近ある友人が言っていたのだが、「バンドをやっているだけで自身をパンクだと思っている人以上に、スケーターは時として実行動として根っからのパンクのような場合が多いのではないだろうか」と。 俺もそれを感じる事は多々あるが、そういう場合においてその本人はたいていパンクのパの字にも興味がなく、単にSk8が好きなだけの実行動(d.i.y.)であったりするから面白い。 その他、色々と興味深く読める一冊だが、最後に個人的にお気に入りのページは、パッションのみでこの雑誌を創り上げているであろう俺と同じ歳の編集長の視点や書く物事。 どんな雑誌であれ、多くの場合は編集後記的なものはやっつけで書かれていると感じてしまいがちだが、この本に関しては間違いなくそうではないと感じさせられる。
そんな今号は最新技をチェックしたい人には興味が無いインタビューも多いかも知れませんが、逆に自身がSk8していなくてもSk8カルチャー(というか、人の考え、思い?)に興味がある人にも是非おすすめの一冊です。 そんな感じでとにかく内容の濃い一冊だと思うし、こういうアナログ媒体はいざ買おうと思っても入手不可能になる場合も多いので興味を持った人は早めの購入をおすすめします。 主観ですが、値段以上に価値のあるPRICELESSな一冊です。
ちなみに本がたくさん売れても俺にはお金は一切入って来ないので誤解の無い様に!! 自身の感受性で受信してください。
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32260681
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Date: 2009/06/19(金)
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WHATEVERを取り扱ってくれている神奈川県のお店“FAT MOE`S”さんの6周年記念イベントがあるようです。 FAT MOE'Sさんにはまだ直接伺えるタイミングが無いのですが、何故だか神奈川県の人とは縁がある事が多く、直接会った事が無い人でも共通の知人が繋がっている場合が多いです。 例えば、今回参加予定のDJ Dischargeは東京の人だが古くからの友人だったりするし、このBLOGで以前にお伝えした“ダイキモデル”をリリースしているBPも神奈川県。 さらに以前の“うみかぜ公園”も神奈川県。 さらにさらに以前のタートルアイランド&ブルーハーブのライブも神奈川県でそのタートルのヨシキのマイクロアクションの本拠地も神奈川県。 colorcodeでチームメイトの宮城豪やINFECTIONに出てくるサイモンも神奈川在住。 先週末も神奈川県のスケーターの友人が大阪に来ていて数年ぶりに会ったりと何故だか理由が分からないが繋がりのある場所や物事って本当に不思議に思う。 そんな神奈川県でWHATEVERを広めてくれているFAT MOE`SさんのイベントでWHATEVERを通して人と人との新たな出会いなどがあれば面白いのになと思います。
FAT MOE`S presents FAT MOE`S 6th Anniversary HOLY MOUNTAIN 3
横浜 CLUB LIZARD http://www.fad-music.com/club_lizard/welcome.html
6月28 (SUN) OPEN/START 17:00/17:30 ADV/DOOR 2500/3000 +1DRINK
BAND:
THE HEAVYMANNERS http://www.myspace.com/theheavymanners
BLACK GANION http://www.myspace.com/blackganion
MORTALIZED http://www.myspace.com/mortalized
A.O.W http://www.myspace.com/againstoneswell
DJ:
DJ Discharge
LIVE PAINT:
COSA ONE ( NBS,IMF,LI3)
FESTER (NBS)
チケット発売中 チケット問い合わせ&発売 FAT MOE`S 045-312-4303 CLUB LIZARD 045-63-4755 ローソンチケット(Lコード:76819)
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Date: 2009/06/10(水)
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鳥取出身で大阪在住のダイキという10歳以上年下の友人がいる。 このサイトをチェックしてくれている人はスケートボードしていない人も多いだろうから説明すると、彼は精力的にSK8シーンで活動していてスケートボーダーの中では、技術、スタイル共に確立している為に全国的に評価、知名度が高い。 雑誌などではWHATEVERのTシャツなどを着て出てくれたりと宣伝も手伝ってくれていたり、COLORCODE(whev.comのトップにあるWHATEVERのSK8ライン的兄弟ブランドの様な感じ)でもチームメイトの様な感じの存在。 そんなダイキはI-PATHというSK8シューズカンパニーからスポンサーを受けていて、最近そのI-PATHライダーのシグネーチャーシューズがでたのだが、その中の一足にダイキモデルがある。 今回、そのダイキモデルを大阪のWHATEVER-SHOPでも取り扱っているのだが、シューズと合わせてダイキが自身でD.I.Y.コラージュしたディスプレイを写真に撮ったので紹介します。
一枚目を見ると一見シンプルなSK8シューズ。 だが2枚目をみると分かるように、インソールのデザインには「DAL」・「OSAKA DAGGERS」・「三角公園を象徴する様な三角形などなど」がデザインされているクレージーな一品。 そして3枚目がディスプレイの全景、靴から茎が出て花が咲いているようにも見える。 4枚目を良く見ると分かるが、たくさんある切り抜かれた花のコラージュは実はティッシュの空き箱から一つ一つダイキ自身が時間をかけて切り抜いたもの。 お金がかからないどころか環境にも良い、まさにD.I.Y.精神のあふれたアイディア。
そんなダイキとは何故か一緒にスケートボードに行く事はあまりなく、逆にスケートボード抜きのプライベートの時に会う事のほうが多い。 普通だとSK8という共通の趣味で繋がっているなら、肝心のSK8の時には会うけどそれ以外のプライベートではあまり会わない、のなら話は分かるが、全く逆でそれがお互い自然体になっているのだから仕方がない。 こんな関係性は客観的にみると良い意味で滑稽に見えなくもなく面白く感じるし、まるで映画のワンシーンか何かのようだ。 けどそんなシュールな映画のワンシーンのような中に現実として生きていると思うと人間って本当に変で面白いと思う。
そんなダイキモデルは一般的なスケートシューズの中では価格的にも控えめになっている方だと思う。 ただその分、柔らかめなのでハイテクなごつごつしたシューズに比べると耐久性には劣るだろうが、アティテュードで物を選ぶ人には是非おすすめしたい一足。 これを履いて今日からあなたもDAL気分を味わってみては!!
http://store.whev.com/?pid=13727696
注:今までは今回の様に宣伝の様に見えてしまう感じの内容は掲載しませんでしたが、逆に皆に本当に紹介したい物までもあえて伏せる様な不自然な状態だった事に気がつきました。 なので今後はもっと純粋に色々な商品も紹介したりするかもしれませんし、「考戦」・「WAVE」の説明文にあるように事後結果としてたまたまお金に繋がる事もあるかもしれません。 ですが、それは優先順位がお金になったわけではなく、より純粋な立場をとるべきだという事に気がついただけなので誤解のないように予めご理解下さい。
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Date: 2009/06/03(水)
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画像を見て「表紙は見た事ある!!」と思った人もいるかもしれないが、大きな書店などに行くと並んでいる“212.MAG(http://www.212mag.info/)”。 毎号、主にニューヨーク近郊の特に黒人の人達のスナップが多いのでヒップホップ関連の雑誌だと誤解されているかもしれず、特にWHATEVERのサイトをチェックしてくれている人の多くはロックやパンク等の音楽が好きな人も多いであろうから内容までは見た事がない人も多いかもしれない。 実はこの本は大阪在住の知人がほぼ一人で創っているもので(勿論、周りの人の協力もあるとは思うが)、タイミングが合った時などはWHATEVER-SHOPにわざわざ持って来てくれる。 もともとはお互い何の面識も接点も無く、たまたまWHATEVER-SHOPの雰囲気から何かを感じ偶然お店に入ってきたのだが、そこから色々話すと共通の知人も多く何かと興味深い話ができる。 俺も最初はヒップホップが好きな人なんだろうと思っていたのだが、よくよく話を聞くとタートルアイランドやボンクラ峠の事も知っていたりしたので少しビックリ。 さらに話すと勿論ヒップホップカルチャーも自身の一部だがそれ以上に大きな枠で捉えると要は真のストリートカルチャー自体が好きだとの事。 だからとくに“黒人”・“ヒップホップ”にとらわれていないに関わらず、写真の多くが黒人の人達なのにはそれなりの理由があり納得できる。 ここからは俺の解釈になってしまうかもしれないが、事実としてその地域での貧富を言うと黒人の人達の方が貧乏な場合が多いらしいが、そうすると必然的に「お金に物をいわせる事が出来ない」となる。 そうなると必然的にD.I.Y.で物事を消化せざる得なくなるが、これがまさに“真のクリエイティビティ=リアルストリートカルチャー”となるわけだ。 例えば、ダメージ加工のジーンズの賛否を語る気は無いが、それを何のD.I.Y.精神も無く買った状態のままで穿いている行為自体にリアリティが無い事は誰にも否定できないのでは無いだろうか?
とにかく、黒人文化に興味が無くとも、真のストリートカルチャーに興味がある人には書店で見つけたら一度チェックしてみて欲しい。
ちなみに画像のイシューのテーマは“SKTE PARK”!!
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Date: 2009/05/17(日)
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2〜3日前の深夜の事、いつもの如く三角公園でSK8していると、顔なじみの国内のプロスケーターが数人現れた。 よく見るとその中にアレッと思う顔がいて、なんとアメリカのトッププロのwilly santosというスケーターがいた。 その日は大阪のとあるイベントにデモンストレーションをする為に来ていたようだ。 彼のSK8はまさに正統派のオールラウンダーといった感じで、色物トリックが好きな俺としてはスタイルこそ全然違うのだが、10年位前に来日した時にも一度滑りを見ていて、その技術力のあまりにもの凄さからスタイルの違いの枠を超え、好きなスケーターの一人でもある。 まさに世に言う「理屈抜きで説得力がある」と言う事だと思う。 俺の周りのスケーターの多くはマイノリティで技術力よりも表現力や個性やスタイルを重視している人が多いが、やはり技術力が伴わないが為に説得力がないと感じざる得ない事が多い。 真実がどこにあるかは問題ではなく、結果を言うと「個性・独創性・スタイル」といった言葉を隠れみのにした単なる逃げや言い訳に聞こえてしまうという事実があるという事だと思う。 俺は若い時からそんな事もよく考えていた為に、例えば「大会での順位、成績なんて重要ではない!!」・「技術力だけが重要なわけじゃない!!」と発言する事に説得力を持たす為にちゃんと人の数倍練習し技術力を上げ大会である程度の結果も出してきた。 その上で発言するからこそ説得力がある。 そうでないと、まさに「井の中の蛙」になってしまう。 今回、willyに俺は「目線を入れたままのキックフリップから足を交差して着地する」という色物トリックを披露した。 SK8を分からない人に説明すると、早い話お笑い系の技。 だが、実はそこそこの難易度が要求される。 百戦錬磨のwillyはもちろんそんな事も分かっているのであろう。 まさに先ほど述べたようにスタイルの違いの枠を超え理屈抜きで説得力があったのだろう。 彼のBLOGのダルのSK8画像に軽く添えられていたコメントを読むと凄く良い風に書いてくれていた。 千差万別・十人十色、どんなスタイルや表現方法を選ぶのも自由だが、そこにはやはり説得力が無いと力を持たないと思う。
↓willyのBLOG http://willysantos.com/wp/?p=5400
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Date: 2009/05/11(月)
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